概要
第二次世界大戦中、日本に投下された爆弾量は約37万トン、そのうち不発弾発生率は、約5~8%と推定されており、現在までに処理されたものを除いても7,000トン以上が、いまなお地中に眠っていることになります。 磁気探査法とは、各種砲爆弾の持つ磁気を検知・測定、これらの埋没深度、大きさ等算出するもので、不発弾探査には最適の方法と言われています。この方法に、各種調査などの広範なノウハウを加味したのが当社独自の探査システムで、全国市町村や建設関連各社から高い評価を得ています。
砲爆弾の種類・形状
弾種 | 弾体長 | 直径 |
1,000kg爆弾 | 180.3 | 59.2 |
500kg爆弾 | 135.4 | 47.8 |
250kg爆弾 | 120.7 | 36.1 |
125kg爆弾 | 95.3 | 27.7 |
50kg | 76.2 | 20.8 |
弾種 | 弾体長 | 直径 |
16インチ砲弾 | 110.2~182.9 | 40.6 |
14インチ砲弾 | 106.5~142.2 | 35.6 |
8インチ砲弾 | 49.3~91.4 | 20.3 |
6インチ砲弾 | 47.5~68.7 | 15.2 |
5インチ砲弾 | 52.6 | 12.7 |
105ミリ砲弾 | 49.6 | 10.5 |
水平探査
比較的浅く埋没した爆弾、砲弾を広範囲にわたって探査します。通常、検知器1本を使用し、探査範囲に設定した測線上を等速で移動しながら磁気異常点を発見します。深く埋没している場合は、切土を行い、二次、三次と探査していきます。
水平探査にて発見された250kg爆弾
海上探査
海底や河床に埋没している機雷、爆弾等を探査します。広範囲の探査には、検知器5本を架台に組んで台船から吊り下げ、これを曳航し探査を行います。また狭い範囲や、浅い箇所では、検知器1~3本を小型船から吊り下げ、探査を行います。
曳航台船方式
鉛直探査
ボーリング孔を利用し、その中に検知器を昇降させるもので、深く埋没した砲爆弾の探査に用います。独立基礎工のための床掘りや、杭基礎打設及び地中構造物の建設に先立って行う探査にも適しています。